和銅開珎

  • 時 代:奈良時代(約1300~1200年前)
  • 種 別:考古資料-金属器(銭貨)
  • 所 蔵:豊橋市美術博物館

和同開珎

和同開珎

解説

和同開珎は708(和銅元)年に武蔵野国秩父郡から和銅が献上されたことから鋳造が始まり、我が国初の鋳造貨幣であるとされてきました。近年、奈良県の飛鳥池遺跡で冨本銭とその鋳造関係遺物が発掘され、和同開珎よりも古い鋳造貨幣である可能性が指摘されています。 牟呂町の市道遺跡では、和同開珎が7点出土しており、愛知県内では発掘調査で初めて出土したものです。 和同開珎は平城宮を中心にして生産され、鋳型や鋳棹(いざお)などの鋳造関係の資料が出土しています。畿内では多くの遺跡から出土しており、ある程度の量が流通していたと考えられますが、当時の三河国のような地方では出土量が少なく、どの程度流通していたのかはよく分かりません。

この記事は 2024年02月08日に更新されました。

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