貝層はぎ取りパネル(水神貝塚)

  • 時 期:縄文時代晩期(約2,500年前)
  • 種 別:考古資料
  • 出土(採取)地:水神貝塚(第2貝塚)
  • 所 蔵:豊橋市美術博物館

貝層はぎ取りパネル

貝層はぎ取りパネル

解説

水神貝塚(第2貝塚)は市内牟呂水神町にある縄文時代晩期の貝塚です。当館には過去の調査時に作製した貝層はぎ取りパネルが所蔵されています。 貝層剥ぎ取りパネルは、高さ2m、幅3mの大きさで、調査区壁面よりはぎ取った貝殻の層が貼り付いています。貝層は高さが1.5mほどもある純貝層で、ほとんど砂が含まれていませんでした。貝の種類は、ハマグリが約90%も占めていましたが、間層として砂層が堆積していました。 貝層中には縄文土器や石器、骨角器などがほとんど無く、日常品が少ない点が特徴です。また獣骨や魚骨などの食料残滓もほとんど見つかりませんでした。このため、水神貝塚(第2貝塚)は干し貝を専門に作る貝加工場であったものと考えられています。

この記事は 2024年02月08日に更新されました。

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