牛川人骨とされる化石骨(複製品)

所蔵/東京大学綜合研究博物館(オリジナル)

牛川第1人骨のレプリカ

牛川第1人骨とされる化石骨(複製)

解説

 牛川人骨とされる化石骨2点の標本は、現在東京大学総合研究博物館に収蔵されています。当館では、実物から型取りした複製品を所蔵しています。

 発見当時、東京大学教授であった鈴木尚氏により、第1人骨は左上腕骨の破片で身長134.8センチメートルと現代人より背の低い大人の女性と、第2人骨は左大腿骨の破片で身長は149.2センチメートルとやはり背の低い大人の男性の骨と、それぞれ推定されました。また、この骨の年代は更新世後期(約10万年前)のもので、当時としては国内最古の化石人骨と考えられていました。

 なお近年の研究により、第1人骨とされた骨は人骨ではなく動物骨であるという意見が相次いで表明されています。現状では、この化石骨は「ヒト」を含めた何の動物のどの部分の骨か判断が難しいとされており、まだ確定的な解釈には至っていません。また、第2人骨とされた骨についても動物の骨との意見がありますが、これについても未解明のままです。

この記事は2018年09月04日に更新されました。