冨安昌也展

ドブロブニクの屋根(1990年)

ドブロブニクの屋根(1990年)

 冨安昌也氏は、大正7年、豊橋市関屋町に生まれました。中学時代に図画教師で画家の細島昇一に本格的な絵画の指導を受け、中学卒業後は東京美術学校(現・東京芸術大学)油画科に進み、藤島武二の教室に学びました。
 昭和16年、太平洋戦争によって美術学校を繰り上げ卒業となり、従軍ののち郷里へ戻った冨安氏は、昭和22年、母校である愛知県豊橋中学校(現在の愛知県立時習館高等学校)に美術教師として赴任します。後進を指導するかたわら画家としても制作活動を続け、わが子を描いた《姉》《弟》を第39回日本水彩展(昭和26年)に初出品し、三宅氏賞を受賞しました。それを契機として日本水彩画会会員に推挙され、現在は理事として中心的な役割を担いながら、ますます意欲的な作品を同展へ発表しています。
 四季折々の景色や風情ある街並み、家族や路上に憩う人々を鋭い画家の眼からとらえた氏の作品は、卓抜した写実力に裏打ちされた清新で詩情あふれる画風で知られます。第79回日本水彩展(平成3年)では、《モスタルの道具屋》で内閣総理大臣賞を受賞し、また平成5年には、郷土の芸術文化振興に対する貢献により豊橋文化賞を受賞しました。
 本展は、冨安昌也氏の初期から近年に至る油彩画・水彩画・素描などを一堂に展示し、その画業を初めて回顧いたしました。

平成12年9月1日(金)~10月1日(日)
午前9時~午後5時(月曜日休館)

豊橋市美術博物館1階展示室1~3
入場料=一般・大学生500(400)円、小・中・高生200(160)円
※()内は前売または20名以上の団体料金

座談会

ドブロブニドブロブニクの昼下り(1989年)

ドブロブニクの昼下り(1989年)

日時=平成12年9月3日(日)午後2時~
講師=米倉守氏(美術評論家)
     野田弘志氏(画家)
     冨安昌也氏
演題=冨安昌也の人と作品 
会場=豊橋市美術博物館 講義室

 

この記事は2014年02月24日に更新されました。