高畑郁子展

「タントラ考」1990(京都国立近代美術館蔵)

「タントラ考」1990(京都国立近代美術館蔵)

 昭和4年、千葉県印旛郡に生まれた高畑郁子は生後間もなく豊橋市に転居し、豊橋市立高等女学校(現・豊橋東高等学校)で石川新一に水彩画を学んだ後、中村正義や星野眞吾らとの交流のなかで独学で日本画をはじめました。昭和26年に新制作展に初入選を果たし、以後同展を拠点に活動を展開します。昭和49年にはインドで目にした情景に触発され、仏やヒンドゥーの神々が散りばめられた高畑独自の密度感ある様式を確立しました。この年、新制作協会日本画部が独立して新たに創画会が発足しますが、同展での三度にわたる創画会賞受賞を経て、昭和56年に会員に推挙され、現在に至ります。主題もインドにとどまらず、中南米やチベットの遺跡、日本の遍路巡礼など各地を取材し、多様な展開をみせてきました。近年は仏教的なモティーフに焦点をあて、独自の解釈による荘厳なマンダラや構成画を創り出しています。
 この展覧会は日本画家・高畑郁子の初期から現在に至る画業を当地方においてはじめて紹介するものです。燃え立つような華麗な色彩で織り上げられた夢幻的な情景や信仰の世界、万華鏡のように変転をみせる代表作84点を一堂に展観いたしました。

高畑郁子展

2003年2月8日(土)~3月16日(日)
開館時間/午前9時~午後5時<月曜日休館>
主催/豊橋市美術博物館・中日新聞社
会場/豊橋市美術博物館1階~2階展示室
入場料/一般・大学生:800円(600円) 小・中・高生:400円(300円)
*( )内前売りまたは20名以上の団体料金
*豊橋市敬老バッジ・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は入場料が無料となります

記念講演会

「惜陽」1967/「聖界」1980(愛知県美術館蔵)

「惜陽」1967/「聖界」1980(愛知県美術館蔵)

演題:「高畑郁子~心象と幻想の世界」
講師:八百山登氏 (福井県立美術館副館長)
日時:2月9日(日)午後2時~
会場:豊橋市美術博物館1階講義室(入場無料)

フリー・トーク 「作家を迎えて」

作家による作品解説
日時:2/13(木)・27(木)・3 /13(木)
*いずれも午後2時~(入場券が必要です)

ギャラリー・トーク

当館学芸員による作品解説
日時:2/15(土)午後2時~

ボランティア・ガイドによる作品解説

2/19(水)・22(土)・26(水) 3/1(土)・5(水)・8(土)・12(水)・15(土)
*いずれも午後1時・2時・3時より

この記事は2014年02月24日に更新されました。